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やがて、季節は移ろい、雪は解けゆく。2
今日まで、その鍵には一度も触れたことがない。3
やはり、一色いろはは最強の後輩である。4
ふと、由比ヶ浜結衣は未来に思いを馳せる。5
しみじみと、平塚静はいつかの昔を懐かしむ。6
あらためて、比企谷八幡はかたりかける。7
最後まで、由比ヶ浜結衣は見守り続ける。8
せめて、もうまちがえたくないと願いながら。9
きっと、その香りをかぐたびに、思い出す季節がある。10
颯爽と、平塚静は前を歩く。11
想いは、触れた熱だけが確かに伝えている。12
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。